ELIE'S デイリーキッチン

イラスト

人間の体はその人が食べたものから成り立っています。栄養士が提案する、健康と食に関する情報を定期的に発信します。ぜひご覧くださいね♪

管理栄養士 亀澤絵理

詳細表示 リスト表示 検索

脂質のはなし


脂質は、糖質・蛋白質と並んで身体に欠かせない三大栄養素の一つです。

脂質には次のような役割があります。
 (星)三大栄養素の中でも高いエネルギーを得られる
   (1gあたり糖質・蛋白質は4kcal、脂質は9kcal)
 (星)ホルモンや細胞膜・核膜を構成する
 (星)脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K等)の吸収を助ける
 (星)皮下脂肪として臓器を保護する
 (星)体を寒冷から守る


しかし、脂肪の摂りすぎは、
 肥満・脂質異常症等を引き起こし動脈硬化を進行させ、
 長く放置していると狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞等を引き起こす原因になります。
 また内臓脂肪となって蓄積されると脂肪細胞から悪玉物質が分泌され、血管の収縮、インスリンの働きの低下などを引き起こし、高血圧や高血糖の原因になります。


*キラッ*脂質の種類*キラッ*
 @動物性脂肪
   バターやラード等室温では固体の状態。飽和脂肪酸を多く含んでいるので
  多量に食べると悪玉コレステロールが増え、心臓病や大腸がん、乳がんなど
  の発症率が高くなるといわれる。
 A植物性脂肪
   室温で液体の状態。不飽和脂肪酸を多く含んでいるので動脈硬化の予防に
  つながる。
 B魚の脂肪
   特に背の青い魚にはコレステロールや中性脂肪を減らす働きのあるEPAや
  脳の情報伝達をスムーズにし、脳の老化を防ぐ効果のあるDHAといった
  不飽和脂肪酸が多く含まれている。
       

(食事)脂肪分を上手にカットするコツ(食事)
 1、肉は脂肪分の多いロースやバラ肉よりヒレやモモ肉などの赤身を選ぶ
                      
 2、ベーコンソーセージ等の脂肪分を多く含む加工品は控えめに  
 3、ケーキやスナック、ファーストフード類はできるだけ控える
 4、ドレッシングやマヨネーズはかけすぎない、使いすぎない 
 
 
 5、調理方法も工夫する
    →茹でる、焼く、蒸す等で油を除く
    →樹脂加工等のフライパンを使うと、少ない油で焼ける
    →揚げ物は少なめに、ころもは薄くつける、表面積は小さめにする


         (参考資料)山口県社会保険協会 協会だより やまぐち 
[登録日] 2022/11/14 | 固定リンク