当院では、もの忘れにおける受診を行っています。問診や検査を行い、もの忘れ症状が加齢によるものなのか病気によるものなのかなど診断致します。
加齢による「もの忘れ」と、アルツハイマー型認知症の初期症状で見られる「もの忘れ」には、はっきりとした違いがあります。加齢によるもの忘れでは、「昨日、何を食べたか思い出せない」ことはあっても、「食事をしたことjは覚えています。一方、アルツハイマー型認知症が疑われるもの忘れでは、「食事をしたことJ自体を忘れてしまうことが特徴です。
体験的に身につけたことや得意なことは、もの忘れが進んでからでも上手にできることが多いです。楽しんでできることであれば、料理や家事なども立派なリハビリになります。
手入れした草木が育ち、花や実をつける様子は心が癒されるものです。植物を育てることが得意な人は、続けてみるのもよいでしょう。
昔の体験を語りあったり、その時の感情を共有することは脳への刺激になるだけでなく、心の安定につながる効果があります。子どものころによく遊んだ遊びや好きだった食べ物などの話をきっかけに、思いがけず楽しかったエピソードなどを思い出すこともあります。
覚えることが苦手になっても自由に楽しめることのひとつが、絵を描くことです。描き方にとらわれず、さまざまな方法で描いてみましょう。
絵画と同じように、楽しむことで心が癒される人が多いです。楽器を演奏する、歌を歌う、音楽に合わせて手拍子をとるなど、好きなスタイルで音楽を楽しみましょう。
軽いウォーキングなどの有酸素運動が脳の機能にもよい影響を及ぼすといわれています。ときにはコースを変え、景色を楽しみながら続けましょう。